学習意欲低下の原因と解決法(行政書士試験受験生)

学習意欲低下の原因と解決法(行政書士試験受験生)

こんにちは、行政書士の長井です。開業して3年が経ちますが、私自身も行政書士試験の道を歩んだ一人として、試験勉強中の苦労や挑戦はよくわかります。今日は、学習意欲の低下に直面することは誰にとっても当たり前のことであるというメッセージをお伝えしたいと思います。それでは、私の経験とともに、その理由と対処法についてお話ししましょう。

1,なぜ学習意欲が低下するのか

(1)そもそも法律の勉強はおもしろくない

法律の勉強が面白くないと感じることは、実は非常に普通のことです。法律文は独特の言い回しや専門用語が満載で、理解するのが難しいからです。興味のある法律であればまだしも、自分の生活と直接関係がない法律に対しては、なかなか興味を持ちにくいものです。

実際に私たち現役の行政書士でさえ、新たな案件に取り組む際、関連する法令を理解するのに苦労することがあります。

(2)合格する自信がない

「どうせ勉強しても合格しないだろう」というネガティブな思考に陥ると、学習意欲はどんどん低下します。

そして、行政書士試験は広範囲にわたるため、教材を一通り見ただけで圧倒されてしまうこともあります。このような感覚は、学習意欲の低下を加速させる悪循環を生み出します。

(3)不合格から立ち直れない

例年の11月に行政書士試験に挑戦し、1月末の合格発表で不合格を知った場合、多くの受験生が落胆し、モチベーションが低下します。初めての不合格では「次こそは合格するぞ」と奮起することができますが、繰り返し不合格が続くと、「またダメだった・・・」という思いが強くなり、学習意欲の低下につながります。

2、私もあった学習意欲の低下

実は私も、4回目の受験でようやく合格を勝ち取りました。1回目は様子見の受験だったので、実質的には2回落ちて3回目での合格です。

基本的にはポジティブな性格ですが、勉強中には何度も「もうやめたい」と思った時期がありました。その都度、モチベーションを上げる工夫をしたり、時にはお酒で気を紛らわせたりして乗り越えました。

分厚い教材を目の前にすると、学習意欲がさらに低下することもありましたので、受験生の皆さんの気持ちは本当によくわかります。

3,解決策

(1)認めること

まず行っていただきたいのが、「法律の勉強は面白いわけがない」と開き直ることです。この事実を受け入れることで、心理的な重圧が少し軽減されます。

予備校の講師の中には「法律を学び始めると面白くなる」と言う人もいますが、法律に触れたことがない人にとっては、すぐに面白く感じることは難しいでしょう。

(2)休むこと

勉強のペースを保つことも大切ですが、時には思い切って休むことも必要です。私の場合、11月の試験が終わった後、合格発表までの間は一切教材に触れず、日常生活を楽しむことに専念しました。多くの予備校ではこの期間も勉強を続けることを推奨していますが、精神的なリフレッシュも大切です。数カ月のブランクで学力が落ちることになりますので、すぐに再開できるのであれば問題ありませんが、受験勉強に疲れ切っていると感じた場合には、その後の再開に向けて勉強のためのエネルギーを蓄えるためにも、休息をしっかりとることが大切です。

(3)モチベーションをUPさせる方法を作ること

自分なりのモチベーションアップの方法を見つけることも大切です。私は、行政書士試験の受験生時代に所轄官公署や行政書士会への見学、開業後に必要な備品のリサーチ、スーツ選び、現役行政書士のYouTubeチャンネル視聴など、様々な方法でモチベーションを高めていました。試験対策の一環として、あなたにとってのモチベーションアップの方法を見つけ出し、それを実行に移すことが大切です。

まとめ

行政書士試験の学習意欲の低下は、多くの受験生が直面する一般的な問題です。この低下の主な原因は、法律勉強の困難さ、合格への自信の欠如、そして過去の不合格からの立ち直りの難しさにあります。

私自身も受験生時代には何度も挫折感を味わいましたが、最終的には合格に至りました。この経験から、学習意欲を維持するためには、次の三つの解決策が有効であることを学びました。

認めること:法律の勉強が難しいという事実を受け入れ、開き直ることで心理的な圧力を軽減します。

休むこと:勉強から完全に離れてリフレッシュする時間を設けることで、精神的なバランスを取り戻し、再び学習に取り組むエネルギーを蓄えます。

モチベーションアップの方法を見つけること:自分に合ったモチベーションを高める方法を見つけ、実践することが重要です。

学習意欲の維持は簡単なことではありませんが、適切な対処法を講じることで乗り越えることが可能です。行政書士を目指す皆さんが、この挑戦を乗り越え、夢を実現できることを心から願っています。