はじめに:行政書士試験と予備校の選択
こんにちは、現役の行政書士である私、長井がお送りします。
多くの行政書士試験受験生が直面する独学の難しさを乗り越えるために、予備校への入学を検討していることでしょう。私自身もかつては受験生の一人であり、予備校での学習経験を持ちます。
そこで、この体験記が予備校への入学を考えている皆さんにとって有益な情報となることを願っています。
選んだ予備校とその理由
私が選んだのは東京リーガルマインド(LEC)でした。ここで「行政書士パーフェクト講座」を受講しました。授業料は当時20数万円で、現在の価格よりもやや安かったと記憶しています。この講座は特に法律の基礎から学びたい初学者に向けており、私のようにロースクールを卒業していない、法律知識がほとんどない人にも適していました。講座はWebでの繰り返し視聴が可能なオンライン講座と、実際に教室で行われる授業の両方がありましたが、私は主にオンライン講座を活用しました。
教材と学習方法
予備校のカリキュラムが始まる前に、教材一式が届けられました。テキストは初学者にも理解しやすい内容で、基礎からしっかりと解説されていました。また、答練用のドリルも含まれており、これが基礎力をつけるのに大変役立ちました。初期段階では、このドリルを何度も繰り返し行いました。
オンライン授業はDVDではなく、インターネット接続またはダウンロード形式で提供され、全分野をカバーするのに3ヶ月以上を要しました。
対面授業の経験
さらに、LEC名古屋校での対面授業も週末に受講しました。朝9時から夕方までの授業で、民法と行政法に絞って参加しました。
学習体験の良かった点
オンライン授業は繰り返し視聴が可能で、自分の弱点を克服するための学習ができました。基礎知識はしっかりと学べました。
学習体験の改善点
ただし、生徒同士の交流はほとんどなく、対面授業では講師への質問がしづらい雰囲気がありました。また、基礎講座が終わった後のフォローアップが不足している点も課題でした。
まとめ:予備校活用のすすめ
私はまったくの初学者として行政書士試験の勉強を始めたこともあり、予備校の力を借りてスタートしました。その後の2年目、3年目は市販の問題集を中心に独学で勉強を進めましたが、最初の年は予備校での学習が大きな助けとなりました。約20万円という費用は決して小さな額ではありませんが、法律の基礎からしっかり学びたい完全な初学者にとっては、予備校への入学は価値のある投資です。また、自分の弱点を集中的に克服したいと考えている方には短期集中講座の利用もおすすめします。
受験生へのメッセージ
この体験記が、行政書士試験の受験を控える皆さんにとって、予備校活用の参考になれば幸いです。試験勉強は孤独な戦いの場合もありますが、適切なサポートを得ることで乗り越えられるものです。自分に合った学習環境を見つけ、効果的な学習戦略を立てて、目標達成に向けて頑張ってください。