行政書士試験に合格するためには予備校への入学は必要か?

行政書士試験に合格するためには予備校への入学は必要か?

こんにちは、行政書士の長井です。行政書士試験に向けての勉強を1人で進めるにはとても大変なことです。そこで今日は、行政書士試験の予備校への入学が皆さんの勉強にどのように役立つのか、私の経験を踏まえてお話ししたいと思います。

1.私の経験

私が行政書士試験の勉強を始めたのは、もう7年ほど前のこと。最初は何から手をつけていいのか迷いましたが、東京リーガルマインドの「行政書士パーフェクトコース」に申し込んだのが最初のステップでした。授業料は20万円ほどだったと思います。毎週日曜は教室で学び、平日は通信講座で勉強を進めました。初心者向けのこのコースは、法律の基礎をしっかり学ぶのにはもってこいでしたが、それだけで過去問を簡単に解けるようになるわけではありませんでした。それでも、基礎がなければ応用も効かない。その意味では、価値ある時間を過ごせたと感じています。そしてその後は独学での勉強を中心に、模試や特定の講座を受講することで知識を深めていきました。

2.年間でかかる費用

行政書士試験の予備校には様々なコースがあり費用もピンキリです。初学者向けのコースを例に挙げると、アガルートは183,040円、資格スクエアは165,000円、伊藤塾は218,000円、TACは209,000円、LECは約200,000円、大原は208,000円と、だいたい20万円前後が相場となっています。ただし、割引制度やクーポンの利用で実際の費用は変動します。

3.メリットとデメリット

メリット

学習仲間ができることでモチベーションが上がる点

行政書士試験の予備校に通うことで、同じ目標を持つ学習仲間ができ、互いに刺激を受けながら学習を進めることができます。このような環境はモチベーションの維持に非常に有効です。

予備校に通うことで自己肯定感が高まる点

定期的に行政書士試験の予備校に通うことで、自分がしっかりと勉強に取り組んでいるという実感を持ち、自己肯定感が高まります。20万円もの学費を支払って入学するには、それなりの覚悟が伴い、それが決意の表れであるといえます。

基礎からしっかり学べる点

行政書士試験の予備校では初学者向けのコースが設けられており、法律の基礎知識がない方でも、基礎からしっかりと学習を進めることができます。このように段階を踏んだ学習プランは、効率的な学習を促進します。

デメリット

授業料や教材費がかさむ点

行政書士試験の予備校の授業料や教材費は高額になることが多く、経済的な負担が大きくなりがちです。これは予備校選びの際の大きな検討事項となります。

通学に時間が取られる点

実際に行政書士試験の予備校に通うことで、通学のための時間が必要となり、その分自習時間が減少する可能性があります。特に交通の便が悪い地域に住んでいる場合、この問題はより顕著になります。ただ、最近ではオンライン講座といった通信講座も用意されているため、このような方法も積極的に活用することをお勧めします。

講座勧誘が多い点

行政書士試験の予備校では、一連の講義が終了した後にさらなる学習を促すための追加講座の勧誘が多いことがあります。これが時には圧力と感じられることもあり、心理的な負担となることもあります。

授業では他の受験生の存在が気になることがある点

対面授業では、他の受験生との比較や競争心が生まれることがあり、これがストレスになることもあります。また、授業中の集中を妨げる要因ともなり得ます。

4.予備校の活用方法

法律の学習が初めての方には、基礎力をつけるために行政書士試験の予備校への入学がお勧めです。教材は初学者にも分かりやすく、リアル授業はモチベーション維持に役立ちます。

行政書士試験の予備校のテキスト写真

私自身、予備校で学んだ基礎が後々の勉強に大い役立ちました。また、大手行政書士試験の予備校が開催公開模試を受験できたことで、自分の実力を確認する良い機会にもなりました。

行政書士試験には法律知識が必要ですが、それを身に付ける方法は人それぞれです。予備校は、その一つの手段として有効であることは間違いありません。しかし、皆さんがどのような学習スタイルであるかを考えた上で、最適な選択をすることが重要です。

まとめ:予備校選びとは自己投資

いかがでしたか。今回は行政書士試験の合格を目指して予備校への入学を検討されている受験生に向けて記事を投稿してみました。

予備校での学習は、特に基礎知識の習得において大きな支えになります。費用や時間が気になるかもしれませんが、それを乗り越えた先には自信と実力が待っています。そして、肝心なことは、行政書士試験の予備校の利用は一つの手段に過ぎません。大切なのは、自分にとって最適な勉強法を見つけること。

皆さんの努力が実り、行政書士としての夢を叶えられる日を心から応援しています。

頑張れ、未来の行政書士たち!