こんにちは、行政書士の長井です。受験生の皆さんが抱える疑問や不安をクローズアップし、その問題解決となる記事をお届けします。今回のテーマは「地頭の有無が行政書士試験の合格にどれほど影響するのか」という点について、私自身の体験を基にお話しします。
ちなみに「地頭」とは、元々の学力という意味で捉えてください。
1,様々な情報に惑わされず
行政書士試験の合格について調べると、様々な情報が公開されていますよね。「地頭がなくても合格できる」という声や、一方で「誰でも合格できる試験ではない」という厳しい意見が混在しています。私が行政書士試験の受験生だった頃、予備校の講師から「地頭は不要」と聞かされ、その言葉を信じて勉強を始めたことを覚えています。しかし、実際の勉強を進めるうちに、その言葉だけが全てではないことに気づかされました。
2,私の学力との戦い
私の学生時代は、残念ながら勉強にほとんど取り組んでおらず、結果として学力は極めて低く、成績も常に学年で最下位近辺を彷徨っていました。加えて、読書という習慣が身についていなかったため、文字を読むこと自体が苦手で、一冊の本を最後まで読むことも困難であり、新聞を開くことさえ苦痛に感じるほどでした。このような状況で行政書士試験の問題に挑戦してみたものの、問題文の意味を理解することができず、「問題文自体が問題」という笑えない事態に直面しました。
私はこのような基礎的な問題を解決するため、まずは小学生向けの易しい読み物から始め、読書の習慣を身につけることに努めました。約1年の時間をかけて、少しずつ読書能力を向上させ、ようやく短編小説や新聞記事の一部を読めるようになりました。その後、本格的に行政書士試験の勉強に取り組み、数年間の努力の末、現在では行政書士として実務に従事しています。活字を読むことへの抵抗感は以前に比べて軽減されましたが、一度読書から離れると再び活字への恐怖心が戻ってくる可能性があることを懸念し、現在でも読書を継続的に行うよう心がけています。
3,地頭の必要性についての私の見解
では、行政書士試験において地頭は必要なのでしょうか?
私の経験からすると、その答えは「はい、必要です」といえます。ただし、それは学力や知識だけの問題ではありません。問題文を速く正確に理解する能力、論理的に思考し解答を導き出す力、そして何よりも継続的な努力が必要です。
私のように基礎から学び直す必要がある人もいれば、もともとの学力が高く、いきなり試験対策の学習を進めることができる人もいます。どちらにせよ、一定の基礎知識と、それを活用する能力が求められるのは事実です。
まとめ:地頭を超える努力
いかがでしたか。
この記事では「行政書士試験に合格するためには地頭は必要か」という内容でお伝えしてみました。
行政書士試験の合格には、地頭がある程度必要です。しかし、それ以上に大切なのは、目標に向かって努力を続ける姿勢です。私は学生時代にほとんど勉強をしませんでしたが、行政書士試験合格のために基礎からやり直し、継続的な努力を重ねることで、多くの困難を乗り越えることができました。地頭がないと感じている受験生の皆さんも、決して諦めることなく、一歩一歩着実に学習を進めていけば、合格への道は開けます。
私も引き続き、皆さんの行政書士試験合格を心から応援しています。頑張ってください!