行政書士試験の初学者が法律知識を定着させるコツ

行政書士試験の初学者が法律知識を定着させるコツ

2024年2月24日

こんにちは、行政書士の長井です。
行政書士試験に挑戦中の皆さんは、勉強に励んでいるものの学んだ内容をなかなか記憶に留めることができずにお困りの方もいるかと思います。そんな悩みを解消するために、私が試験に合格するまでの経験を踏まえ、「法律知識の効果的な定着方法」についてのアドバイスを記事にしてみました。受験生の皆さんにとって有益な情報が含まれていますので、ぜひ参考にしてみてください。

1,科目ごとのアプローチで行政書士試験に挑む

行政書士試験では、各科目に応じた学習方法で知識を定着させることが重要です。たとえば、民法では単に暗記するのではなく、様々な問題を解く練習を重ねることで、より深く理解し、知識を身につけることができます。民法の学習方法については、下記の記事を参考にしてみてください。

行政書士試験で民法を攻略したい受験生必見!行政書士が教える「民法を楽しくスムーズに理解するコツ」
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一方、行政法や個人情報保護法、商法・会社法、一般知識などの科目は、暗記を中心とした学習が効果的です。

2,私が実践した合格のための学習方法

私が行政書士試験を受験していた時は、長距離トラック運転手として働いており、定期的に机に向かって勉強する時間は限られていました。そのため、運転中にタブレット端末を活用して勉強することが多く、高速道路を走りながらの学習が一般的でした。

投稿者が乗務していたトラック
乗務していたトラック
投稿者がトラックの車内で勉強していた時の写真
車内で勉強していた写真

私の学習方法は、主に繰り返しを重視していました。通信講座も受講していましたが、2年目には特に問題演習を繰り返し行うことに焦点を当てました。運転中は画面を見続けることができないため、自分で考えた「ながらde答練」という方法で、自問自答しながら学習を進めていました。このユニークな学習スタイルについては、私が提供しているお悩み相談室でもアドバイスしていますので、忙しくて学習時間が確保しにくい方はぜひご相談ください。

お悩み相談室

お悩み相談室のイメージ画像

現役行政書士が提供する電話相談サービスです。行政書士試験の受験生の方に向けて、効率的な学習方法、試験対策、更にはモチベーションアップのためのメンタルサポートに至るまで、あなたを合格まで導きます。

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3,知識を定着させるコツ

急がば回れ!繰り返しが最大の効果

暗記とは、簡単に言えば物事を「覚える」ことです。
例えば、自分の通勤路や電車の時間を考えてみてください。これらは当たり前のように覚えていますが、初めての通勤では、前日に道順を確認し、電車の時間を何度もチェックしたはずです。そして、実際に通勤する際も、駅に着くまで、駅に着いてからも、電車の時間を何度も確認したでしょう。翌日も、翌々日も、時間を再確認し、徐々にスマホを見なくても電車の時間を覚えていきます。このプロセスが、学習においても同じで、知識を記憶に定着させるためには繰り返しが重要です。

計画的な学習スケジュールの作成

知識が定着するには繰り返しが必要ですが、忘れてしまうこともあります。例えば、一度覚えた電車の時間も、1年間その電車に乗らなければ忘れてしまいます。重要なのは、知識を定着させるための学習間隔です。途中で学習を止めてしまうと、記憶に残らず忘れてしまいます。

行政不服審査法の「審査請求できる期間」を例にとると、効果的な学習方法は次の通りです。

まず、審査請求が処分を知った翌日から起算して3ヶ月以内、また処分の翌日から1年が経過した場合は審査請求ができない

この条文を1日目と2日目に学習し、更に覚えていても3日目にもう一度復習します。その後、7日目と1ヶ月後に知識がしっかり定着しているか確認します。

そして、全ての条文を覚える必要はなく、重要なポイントを押さえることが大切です。この場合、

審査請求は・・・

処分を知った:3ヶ月
処分から:1年
当日知ることは難しいから翌日はじまり

このように簡潔に覚えることをお勧めします。

アクティブラーニングの活用

読むだけではなく、自分の言葉で内容を要約したり、問題を解いてみたりすることで、より積極的に学習に取り組むことができます。特に、民法のような科目では、実際の事例や状況を想定して学習することで、理解を深めることが可能です。

行政書士試験で民法を攻略したい受験生必見!行政書士が教える「民法を楽しくスムーズに理解するコツ」
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ビジュアルエイドの利用

ビジュアルエイドとは、文章の内容を視覚的により分かりやすくする目的で図や写真、グラフなどにすることです。文章や概念を図などの視覚的な形式で表現することで、理解しやすくなります。民法では人物関係や権利関係を図で表すことがありますが、行政法の学習においても同様の方法を用いると効果的です。

行政法の学習を図にした写真
行政法の学習
民法の登場人物の関係性を図にした写真
民法の学習

自己評価の実施

練習問題や過去問を解いてみて、自分の理解度をチェックすることも重要です。間違えた問題を分析し、どの部分が理解できていないのかを明確にすることが大切です。自分の弱点を把握し、その部分を重点的に学習することで、知識の定着を図りましょう。

おすすめ学習法「高速回転」

例えば行政書士試験の教材の「肢別過去問」などを使って答練する際に、1回転させるのに長期間かかっていたのでは、最初の学習は忘れてしまいます。そこで効果的なのが「高速回転学習法」です。1問1問じっくり時間をかけて答練していくのではなく、記憶が新鮮なうちに同じ問題に再度取り組むことを重視します。この高速回転の学習方法については、別の記事で詳しく紹介していますので、是非参考にしてみてください。

「肢別過去問集」の学習効果はどうだ⁈(行政書士試験受験生)
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まとめ

今回は行政書士試験の対策として、効果的な「知識の定着方法」についてお話ししました。学習における最も重要な要素は、繰り返し行うことです。意外と単純な方法ですねよね。あれこれ試験対策を試行錯誤するよりも、単純に繰り返し学習(答練)することで、知識がしっかりと定着し、更には最初には理解できなかった内容も徐々に理解できるようになります。(なっています)

行政書士試験の受験生の多くは社会人であり、勉強時間を確保するのが難しいかもしれません。しかし、合格を目指すためには、どうにかして学習時間を見つけ、繰り返し学習に取り組むことが大切です。

私自身、受験生時代は長距離トラックの運転手として働きながら、「ながらde答練」というユニークな学習スタイルで勉強しました。記事中でも紹介しましたが、机上での勉強時間がなかなか取れない方は、私が提供するお悩み電話相談室を利用して、あなたに適した学習方法を相談してみてください。

今回の記事が、行政書士試験の準備に役立つ情報を提供できたことを願っています。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

お悩み相談室

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現役行政書士が提供する電話相談サービスです。行政書士試験の受験生の方に向けて、効率的な学習方法、試験対策、更にはモチベーションアップのためのメンタルサポートに至るまで、あなたを合格まで導きます。

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