集中力を維持する方法(行政書士試験受験生)

集中力を維持する方法(行政書士試験受験生)

こんにちは。行政書士の長井です。本日は、日々の勉強や試験において不可欠な「集中力」に焦点を当て、その重要性と高め方についてお話しします。学習時に集中力が欠けていると、時間が過ぎるだけで実際には学力が向上しておらず、効果的ではない時間を過ごすことになります。特に試験では、高い学力を持つ方でなければ、集中力がないと合格は難しいでしょう。

この記事では、集中力がなぜ低下するのかという問題と、それをどのように解決するかについて、私の経験を踏まえてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1,集中力を阻害する要因

(1)日常学習における障害

①騒音の影響

   多くの行政書士試験受験生は、自宅やカフェのような公共の場で学習しているかと思います。自宅での学習では1人暮らしを除き、家族の生活音やテレビの音などが気になることがありますよね。カフェでは、ドアの開閉音、他の客の会話、キッチンの音、PCのキーボード打鍵音など、様々な騒音が集中を妨げる要因となり得ます。

②さまざまな誘惑

自宅での学習時は、「テレビを見たい」「何か食べたい」「お酒を飲みたい」といった多くの誘惑に直面します。カフェでの学習では、「美味しそうなケーキを食べたい」「隣の人がスマホをいじっているのが気になり、自分もスマホを見たくなる」など、外部の誘惑が集中力を低下させることがあります。

(2)本試験中の集中力を妨げる要因

①周囲の雑音

本試験では、他の受験生の筆記の音やため息など、周囲からの雑音が集中力を逸らせる要因となります。余談ですが、例えば、行政書士試験の監督員は、試験中には運動靴の着用を義務付けられているのですが、これは革靴が歩行時に発する「コツコツ」という音が受験生の集中を妨げることを防ぐためです。

②会場の温度

行政書士試験が行われる会場は地域によって異なり、30名程度の大学の教室から数千人を収容できる大規模施設まで様々です。特に大規模な施設での試験は、11月初旬の寒さが影響し、受験生が寒さで集中力を失うことがあります。

③時間に対する焦り

行政書士試験は、限られた時間内に多数の問題を解かなければならないスピード勝負です。3時間で60問の長文問題に挑む中で、焦りが生じるのは自然なことです。この焦りが集中を妨げ、効率的な試験対策を難しくしています。私自身も過去にこのような経験をした一人です。

2、集中力を維持する方法

(1)日常学習におけるアプローチ

①騒音対策

  ご家族の方と同居の場合に効果的なのは、早朝の時間を利用した学習です。夕方以降は家族が帰宅し、生活音やテレビの音が増えるため、勉強に集中しにくくなります。また、家族もあなたが勉強していることに気を遣うかもしれません。しかし、早朝は家族がまだ寝ているため、静かな環境で集中して勉強することが可能です。脳の働きも早朝はより活発で、勉強の効果が高まることが科学的にも示されています。私自身、受験生時代には1人暮らしではあったのですが、早朝学習を積極的に行いその効果を実感しました。このテーマについては、別の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

②誘惑への対処法

誘惑に打ち勝つためには、まず勉強する環境を整えることが重要です。例えば、テレビのある部屋で勉強するとテレビを見たくなる可能性がもちろん高くなり、スマートフォンが手元にあるとつい触ってしまいがちです。私自身、お酒が好きで晩酌を楽しむことが多いですが、受験生時代には「冷蔵庫にビールを常備しない」というルールを設けていて、勉強が終わった後にその日の分だけ購入するようにしていました。また、早朝学習を始めてからは、朝からお酒を飲むことはないため、そのような誘惑に惑わされることもなくなりました。このように、気が散る要因を一つ一つ排除し、それに合ったルールを設定することで、自学における集中力を維持することが可能になります。

(2)本試験当日の集中力強化策

①周囲の雑音に対する対策

試験会場の雑音、如何に他の受験生の筆記音や物音、ため息などに慣れることが重要です。耳栓の使用は許されていないため、事前に似たような環境での学習に慣れておくことが求められます。例えば、月に1~2回は図書館で勉強してみる、試験直前には市販の模擬試験を図書館で実施するなどが効果的です。

②温度への対処

試験会場の温度は予測不可能な要素ですが、暑い場合は1枚脱げばいいだけなので、寒さに対する対策が特に重要です。寒い場合に備え、暖かい服装を選ぶか、必要に応じて着脱できるレイヤーを持参しましょう。

③試験中の焦りへの対応

本試験での焦りは誰しもありますので、まったく焦らず集中して問題に取り組むことは難しいのですが、少しでも焦らず集中するためには、前もって「本試験の進行計画」を立ててそれを実行することで、少しは落ち着いて試験に臨むことができます。なお、この「本試験の進行計画」については、合格の上で大変重要であると同時に、私もこの計画を実行したことで合格を勝ち取ったと言っても過言ではないため、別の記事で詳しく解説しています。こちらも合わせてご参考にしてみてください。

④ 個人的なルーティンの構築

日常の勉強や試験の際に、毎回同じ服装や道具を使うことで、心理的な安定感を得て集中力を保つことが可能です。私自身、日々の学習時には決まったジャージを着用し、試験当日もそれを着て試験会場へ行きました。文房具も同じものを使用することで、慣れ親しんだ環境を再現し、集中力を維持しやすくなります。この「行政書士試験チャレンジ用ウェア&アイテム」をぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしたか。今回は、行政書士試験における集中力の維持に焦点を当て、以下のポイントをご紹介しました。

1、 集中力を阻害する様々な要因の特定

2,環境を整え、自分ルールを設定することによる対策

3,本試験当日に想定される集中力を妨げる要因への慣れるための準備

行政書士試験に挑む皆さんは、学力向上だけでなく集中力の維持といった側面も重要な成功要因です。このようなことも受験対策だと捉え、行政書士試験の合格に向けて頑張ってください。

この記事が皆さんの学習プロセスにおいて何らかの助けとなれば幸いです。皆さんの成功を心から応援しています。